2008年1月5日(土)~1月13日(日) | |
10:00~19:00(最終日は17:00迄)入場無料 | |
iichiko総合文化センター iichiko Space Be 県民ギャラリー(OASISひろば21)地下1F |
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財団法人大分県文化スポーツ振興財団 | |
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別府市美術館賞 「白昼夢」 に寄せて
浮遊するような奇妙な人物が登場する白昼夢。
イメージの残像を速写するかのように描かれた、イラスト風の表現は、淡白な色調で、動勢のある寸劇の一瞬の場面を見るようである。
独特な形体を持った、それぞれの事物を決定づける輪郭線は、一見脆弱に見えるが、その消滅的な特異性が、逆にメッセージ性を強める説得力となっている。
繊細さと強靭さ、滑稽と悲哀の交錯するアンビバレントな気配はシニカルであり、現代感覚を刺激する類例のない作品である。
多くの来訪者を不思議な異空間に誘い込む魅力を秘めているようだ。
川野美華さんは、現在別府大学文学部芸術文化学科研究生。豊富な資質に恵まれた才能と、将来が大いに期待される新人である。
(別府アジアビエンナーレ審査員)
江藤 明
わたしの絵にはたくさんの動物、昆虫や植物、人間達が登場します。彼らは時々、わたしの日々の生活にひょっこり顔を出し、見たもの感じたものを内面の世界へと引きずり込み、まるでパロディーのように現実の世界とは全く違う時空で<うごき>はじめるのです。
わたしにとって彼らは、言葉では言い尽くせない情念を、語ってくれる代弁者のような存在です。
会場で皆様がわたしの絵達に囲まれる。
わたしの愛すべき「いきもの」達に囲まれ、「ワタシ森」に迷い込む。会場に見に来てくださった方が、まるで「川野美華の森」に迷い込んだような錯覚でわたしの絵を見ていただく、そんな空間を造ってみたいと思います。
しかし実際は決して錯覚ではなく、私の内なる世界と皆様が、絵を超えて触れ合う場になればと考えています。
「profile」
川野美華(Kawano mika)
1983年春、大分県大分市生まれ。
2002年 大分県立芸術文化短期大学附属緑丘高等学校美術科卒業
2006年 別府大学文学部芸術文化学科絵画表現コース卒業
2007年 同大学 研究生として在学中
グループ展、県内の美術展に多数出品。
第83・84回春陽会展 入選(東京都美術館・国立新美術館)
2007年 別府アジアビエンナーレ2007-絵画
別府市美術館賞(別府市美術館)