魔法使いの世界の小学生マジョリン(123歳！)が魔女の試験に合格するために、人間界へ！
悪いことをたくさんして、優秀な魔女になろうと、がんばるマジョリン。
ところが、思わぬ事件発生！その事件によりマジョリンはルールをやぶって人間を守ろうと思うようになる…。

魔女と人間とのやり取りを通じて、他人を思いやる心や愛情などを描いた感動のミュージカル。
ヘンテコな名前がついた個性的な魔女たちや、魔法を使ったり、空を飛んだり、ドキドキ、ハラハラ、見逃せない場面ばかり！！
みんなでかわいいマジョリンを応援しに来てください。

わたしは魔女のマジョリン。年は123才、でも魔女の世界ではまだ小学生なの。
いろんなことが気になって、好奇心いっぱいの年頃なのに、口うるさいばあやのブツクサスはいつも、「こどもは勉強しなさい」ばっかり。なんだかつまらないよね。

年に1度、魔の山で魔女の夜祭りが開かれるの。本当は子どもは行ってはいけないんだけれど、どうしてものぞいてみたくて、こっそりお祭りにもぐりこんだのだけれど・・・それは恐ろしい姿をした魔女たちが、どんどん集まってきたわ。
そんな中、お花に化けて隠れていた私は、とうとう見つかっちゃったの。

夜祭りに忍び込んだ子どものバツは、きざんでしぼって、カクテルの材料！
ただし１週間後に行われる魔女の試験に合格すれば、ゆるしてもらえることになったのよ。

わたしとブツクサスはさっそく人間の村に忍び込み、試験の勉強を開始！
魔女の試験は、人間とちがって悪いことがたくさんできたほうが優秀なの。「一日一善」じゃなくて、「一日一悪」がモットー。私も気合じゅうぶん、村の人たちを困らせるためにがんばらなくちゃ！カクテルの材料にされたら困るもの。
でも、私の魔法のせいで、魔法使いと疑われた旅人の身代わりになろうとする不思議な人を見つけたの。
彼の名は、ダビッド。なぜ彼がそんなことするのか、よくわからないけれど私はなんだか胸が苦しくなって、ダビッドを救うために正体をばらして村から逃げちゃった・・・。

今日はいよいよ、魔女の試験の日。
合格しなければ、大変なことになる。
でも、頭の中はダビッドのことでいっぱい。村の人たちからひどい目にあったりしていないかしら・・・
そこに、ダビッドがやってきたの。
旅人の男の子が病気で死にそうなので、魔の山の薬草をとりに来たんだけど迷ってしまったみたい。
人間を助けたらどんなことになるんだろう・・・　でも、私は男の子を助けたい！
魔女のおきてなんて、もうどうでもいいの。
ポンピロパン！
さあ、空を飛んで薬草をとりに行こう！