チケット取扱い(前売所)
- iichiko総合文化センター 1Fインフォメーション
- チケットぴあ各スポット ファミリーマート店頭にて TEL 0570-02-9999 【Pコード 385-354】
- ローソンチケット各スポット ローソン店頭にて TEL 0570-084-008 【Lコード 82498】
- ※未就学児の入場はご遠慮ください。
- ※託児サービス有 (要予約9月5日(金)17時までにお申込みください。満1歳児から未就学児まで・有料:一人2,100円)
- ※車椅子券のお問い合わせ・ご予約は下記まで。
お問合せ=(財)大分県文化スポーツ振興財団 TEL 097-533-4004
主催=(財)大分県文化スポーツ振興財団 共催=大分合同新聞社 後援=OAB 大分朝日放送
阿倍野にある安倍保名の家を、信田庄司夫婦が訪ねてきました。娘の葛の葉姫を嫁入りさせようというのです。
庄司夫婦の言葉を聞いて、保名は驚きます。それもそのはず、葛の葉姫とはもう何年も連れ添い、子供までなした仲。葛の葉と、子供と三人で、この家で暮らしているのです。
しかし、庄司夫婦は葛の葉姫を伴っているのに、家の中から聞こえるのは女房の葛の葉が機を織る音。不審に思う保名は、女房の葛の葉の様子を窺うことにしました。
夜も更けた頃、女房の葛の葉が、沈んだ様子であらわれました。そして、すやすやと寝入っている幼い息子に、父親に伝えてくれと、自分の身の上を語りはじめるのでした……。
昔から「葛の葉子別れ」としてよく知られたお芝居です。愛しい子供を残して家を出て行かなくてはならない葛の葉の、哀しく切ない母心は、時代を超えて人々の心を捕らえて放しません。
また、歌舞伎ではこの哀れな物語に、さまざまな歌舞伎ならではの演出を加え、たびたび上演される人気作品に練り上げました。葛の葉姫と葛の葉との二役の早替りなど、見所は多々ありますが、なかでも、障子に「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉」と書き置きを残す場面がよく知られています。ここでは、曲書きといって、左手や口で文字を書いたり、文字を裏返しに書く技巧が伝わっています。
情愛あふれる魁春の二役に加え、高麗蔵の保名、錦吾の信田庄司、歌江の庄司妻柵と、適材適所の配役でお楽しみいただきます。
加賀の国安宅。兄頼朝に追われ、山伏姿になって奥州に落ちて行く、源義経はじめ、武蔵坊弁慶、付き従う四天王ら一行は、富樫左衛門が警固する関所にさしかかりました。
弁慶が、富樫に東大寺への寄付を募る勧進の僧だと名乗ると、富樫はそれならば勧進の趣意を書いた勧進帳を見せろと迫ります。東大寺の僧と偽ったものの、一行は勧進帳を持っていません。機転を利かした弁慶は、持っていた巻物を取り出し、勧進帳と称して読み上げます。富樫はなおも山伏の姿のいわれなどを問いかけます。しかしそれにすらすらと答える弁慶。富樫はすっかり東大寺の僧と信じて通行を許可しました。
ところが、強力(ごうりき)(荷物持ち)に姿を変えて後からついてきた義経が怪しまれてしまいます。
絶体絶命。弁慶は疑いを晴らすため、大きな賭に出ました……。
いうまでもなく歌舞伎を代表する名作の一つであり、歌舞伎の演目の人気投票でも必ず上位をしめる、人気作です。悲劇の貴公子義経と、義経に最後まで従った弁慶のお話は、歌舞伎のみならずさまざまに描かれています。なかでも智仁勇兼ね備えた『勧進帳』の弁慶は、歌舞伎を代表する役柄であり、立役(たちやく)(男性の役)を志す歌舞伎俳優ならあこがれる、大役中の大役です。
今回は定評ある幸四郎の弁慶で歌舞伎の魅力をたっぷりとご堪能いただきます。
幸四郎は、全国の皆様に歌舞伎のすばらしさを感じていただきたいと、積極的に各地で勧進帳を上演してきました。
また、この秋、幸四郎は勧進帳の弁慶上演千回という記録を達成します。一回一回を丁寧に積み重ねている幸四郎の舞台は、大きな感動を呼び起こすことでしょう。
さらに、颯爽とした富樫左衛門は梅玉がつとめます。これまで歌舞伎座をはじめ、大劇場で何度も演じている、梅玉の当たり役の一つです。
また義経は魁春が格調高く演じます。付き従う四天王には、高麗蔵、松江、亀寿、錦吾が出演するという、充実した配役でお目にかける舞台にどうぞご期待ください。
松本幸四郎 まつもと・こうしろう
九代目 高麗屋
昭和17年8月19日生まれ。八代目松本幸四郎(初代白鸚)長男。21年5月東京劇場『助六』外郎売の伜で松本金太郎を名のり初舞台。24年9月歌舞伎座『逆櫓』で六代目市川染五郎、56年10・11月歌舞伎座『勧進帳』の弁慶ほかで九代目松本幸四郎を襲名。
中村梅玉 なかむら・ばいぎょく
四代目 高砂屋
昭和21年8月2日生まれ。六代目中村歌右衛門の養子となり、31年1月歌舞伎座『蜘蛛の拍子舞』の福才で加賀屋福之助を名のり初舞台。42年4・5月歌舞伎座『絵本太功記』の十次郎と『吉野川』の久我之助で八代目中村福助を襲名。平成4年4月歌舞伎座『金閣寺』の此下東吉と『伊勢音頭』の福岡貢で四代目中村梅玉を襲
名。
中村魁春 なかむら・かいしゅん
二代目 加賀屋
昭和23年1月1日生まれ。六代目中村歌右衛門の養子となり、31年1月歌舞伎座『蜘蛛の拍子舞』の翫才で加賀屋橋之助を名のり初舞台。42年4・5月歌舞伎座『絵本太功記』の初菊、『忠臣蔵』九段目の小浪ほかで五代目中村松江を襲名。平成14年4月歌舞伎座『将門』の滝夜叉姫、『本朝廿四孝』の八重垣姫で二代目中村魁春を襲名。
市川高麗蔵 いちかわ・こまぞう
十一代目 高麗屋
昭和32年10月14日生まれ。日本舞踊の二代目花柳泰輔長男。大伯父に八代目市川中車がいる。37年6月東京宝塚劇場『義経千本桜』の安徳帝で初舞台。46年6月八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)の部屋子となり、12月より市川百々丸を名のる。56年10・11月歌舞伎座『寿曽我対面』の喜瀬川ほかで二代目市川新車を襲名。平成6年4月歌舞伎座『双蝶々曲輪日記』の山崎屋与五郎で十一代目市川高麗蔵を襲名。
中村松江 なかむら・まつえ
六代目 加賀屋
昭和41年3月8日生まれ。中村東蔵の長男。51年4月歌舞伎座『鏡獅子』の胡蝶で本名で初お目見得。11月歌舞伎座『伽羅先代萩』の鶴千代で四代目中村玉太郎を名のり初舞台。平成10年名題適任証取得。18年4月歌舞伎座『関八州繋馬』の源頼平と『伊勢音頭恋寝刃』の今田万次郎で六代目中村松江を襲名。
坂東亀寿 ばんどう・かめとし
初代 音羽屋
昭和53年9月16日生まれ。坂東彦三郎の次男。59年6月歌舞伎座『夏祭浪花鑑』の伜市松で本名で初お目見得。平成元年2月歌舞伎座『め組の喧嘩』の伜又八で坂東亀寿と改名。
松本錦吾 まつもと・きんご
三代目 高麗屋
昭和17年4月12日生まれ。二代目松本錦吾の長男。24年2月大阪・歌舞伎座『吉田屋』の禿で松本忠を名のり初舞台。28年八代目松本幸四郎(初代白鸚)の内弟子となり松本錦彌を名のる。40年2月東京宝塚劇場『鬼の少将夜長話』の家従・弘之で三代目松本錦吾を襲名し、名題昇進。63年幹部昇進。
中村歌江 なかむら・うたえ
初代 成駒屋
昭和7年6月8日生まれ。26年六代目中村歌右衛門に入門し、10月大阪・歌舞伎座『双蝶々曲輪日記』角力場の見物人で中村歌次を名のり初舞台。32年7月歌舞伎座『鏡山』の左枝ほかで二代目加賀屋歌江を襲名し名題昇進。平成8年4月歌舞伎座『河内山』の後家おまきほかで初代中村歌江と改名し幹部昇進。