Profile
篠崎 史紀(ヴァイオリン)
3歳より、父、篠崎永育にヴァイオリンの手ほどきを受ける。高校卒業後ウィーンに渡り、トーマス・クリスティアンに師事。ウィーン市立音楽院で研鑽を積み、数々のコンクールで受賞を果たす。帰国後、群馬交響楽団コンサートマスター、読売日本交響楽団コンサートマスターを経て、1997年にNHK交響楽団第1コンサートマスターに就任。完璧なるテクニックは言うまでもないが、パッションあふれる美音は他の追随を許さない。
演奏活動の傍ら後進の育成にも力を注ぎ、東京ジュニアオーケストラ・ソサエティー芸術監督のほか、WHO国際医学アカデミー評議委員を務める。
2004年より銀座王子ホールにて“MARO ワールド”が始動。2007年より“MARO プロジェクト”芸術監督。
佐々木 亮(ヴィオラ) ※コンサートのみ出演
東京藝術大学卒業。在学中、安宅賞受賞。1991
年現音室内楽コンクール第1位。藝大卒業後、ジュリアード音楽院に奨学生として入学。アスペン音楽祭、マルボロ音楽祭に参加するほか、ソロ、室内楽奏者として全米各地にて活動。これまでに内田光子、ヒラリー・ハーン等と共演し好評を博す。2004年NHK交響楽団入団、2008年より首席奏者。また東京藝術大学にて後進の指導にもあたっている。
CDはEMI/Angelよりチャイコフスキー弦楽六重奏、ブラームス弦楽六重奏をリリース。
桑田 歩(チェロ) ※コンサートのみ出演
3歳よりヴァイオリン、8歳よりチェロを父、桑田晶に手ほどきを受ける。東京音楽大学卒業後、ウィーン市立音楽院に留学し、同地に於いてリサイタルを開催する。1991年帰国後、群馬交響楽団の首席奏者に就任。95年新星日本交響楽団(現東京フィル)の首席奏者に就任。新日本フィル、東京都響、大阪フィル等の客員首席奏者を務めるほかソリストとしても活躍。1999年NHK交響楽団のチェロ奏者に就任し、現在はフォアシュピーラーを務める。
N響の4人のチェリストによって結成された「ラ・クァルティーナ」のメンバーとして
多数のCDをリリースし、いずれも高い評価を得ている。2008年4月にはソロの小品集
「ヴォカリーズ」をリリース。
- *ゲスト受講生
アンサンブルVIVO
(2007年度優秀グループ・ピアノ三重奏)
公開レッスン・コンサートに出演します。
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主催:財団法人 大分県文化スポーツ振興財団(TEL:097-533-4004) 助成:財団法人 地域創造
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1. メンバー構成 | ヴァイオリン:篠崎史紀(N響第1コンサートマスター) ヴィオラ:佐々木亮(N響首席奏者) チェロ:桑田 歩(N響フォアシュピーラー) |
3名から8名までの弦楽または管弦楽のアンサンブルであれば、構成は自由。ただし、管楽器のみの構成は不可。 *ピアノを含む構成は可。 |
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2. 募 集 人 数 | ピアニスト 1名 *オーディション通過者は3~5名、2度のレッスンを経て最終合格者1名を決定。 上記N響メンバー3名との「ピアノ四重奏」でコンサートに出演。 |
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3. 参 加 資 格 |
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4. 課 題 曲 |
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1700年~1945年までに作曲された、任意の室内楽曲1曲の、第1楽章のみを録音すること。![]() |
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5. 審 査 員 | 芸術監督 篠崎史紀 | |||||||||||||
6. 申 込 期 間 | 2008年8月1日(金)~9月5日(金) <郵送または持参・必着> | |||||||||||||
7. 申 込 方 法 |
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申込先:〒870-0029 大分市高砂町2-33 財団法人 大分県文化スポーツ振興財団「MAROプロジェクト」係 | ||||||||||||||
8. 審 査 結 果 | 9月中旬に応募者全員に封書にて通知します。 |

室内楽という分野は、数多くの名曲があると知りつつ、高度な音楽性と技術を持った人でないと足を踏み入れられない領域だと思っていました。そんな室内楽に本格的に取り組んだ昨年度のプロジェクトは、10月・12月の公開レッスンから1 月の本番まで篠崎先生がサポートしてくださるという形で進み、そのすべてのプロセスで本当に多くのことを学ぶことができたように思います。
出したい音に近づくために、曲の構成面・技術面からあらゆるアドバイスをいただきました。まずはメンバー同士でどうしたいのか、という意思調整にかかわった上で、曲を分解したり再編したりする中で少しずつすべての音が聴き取れるようになるレッスンは、聴講していても楽しいものでした。ていねいに、できることを増やし、曲の本質が浮き彫りになっていく時、その音楽の魅力を再発見するようでした。自分のことしか考えていなかったのが、周りとかみ合いながら進むといかに自然で美しいか。作曲家の残したスコアを読みこむことの重要性も改めて感じました。
最初は緊張で言葉も出ませんでしたが、先生の暖かいお人柄もあり、最後は質問続出となり、プロジェクト全体を通して、音楽に集中するためにどこまでもポジティヴな時間が流れていたように思います。
今年はどんなプロジェクトになるのでしょうか。再び大分で室内楽の仲間がつながり、広がっていくと思うととても楽しみです。
With you < ピアノ三重奏> 河村 節子