イベント案内

世界無形遺産 人形浄瑠璃 文楽
【主催】文楽協会 【後援】文化庁
文楽 平成21年3月公演【主な出演者】[太夫]豊竹咲大夫、[三味線]鶴澤寛治(人間国宝)、[人形]吉田文雀(人間国宝)
昼の部:一谷ふたば軍記 熊谷桜の段 熊谷陣屋の段 紅葉狩
夜の部:二人三番叟 御所桜堀川夜討 弁慶上使の段 傾城恋飛脚 新口村の段

人形浄瑠璃文楽 大分公演 昼の部 開演13:30 開場13:30、夜の部 開演17:30 開場18:00

平成21年3月4日(水) 会場:iichiko総合文化センター、iichiko音の泉ホール

[演目] 昼の部 「一谷軍記」熊谷桜の段・熊谷陣屋の段/「紅葉狩」
夜の部 「二人三番叟」/「御所桜堀川夜討」弁慶上使の段/「傾城恋飛脚」新口村の段
[チケット料金] A席 4,000円 B席 3,000円  emo会員価格A席 3,600円 B席 2,700円
昼夜通し券 6,000円(A席 販売は当センターのみ)
[チケット発売] 一   般:平成20年12月6日(土)10時より
emo倶楽部:平成20年11月29日(土)
[チケット取扱い] iichilp総合文化センター1Fインフォメーション
ローソンチケット 0570-084-008 ローソン店頭にて(Lコード87296)
チケットぴあ 0570-02-9999 ファミリーマート店頭にて(Pコード390-745)
[備 考] 未就学児の入場はお断り。
託児サービス有(要予約。満1歳児から未就学児まで。有料:2,100円/人。
3月3日(月)17時申込締切)
車椅子席ご利用の方は、直接(財)大分県文化スポーツ振興財団
(TEL097-533-4004)へご連絡ください。

紅葉狩
更科姫 豊竹呂勢大夫、維茂 竹本南都大夫、山神・腰元 豊竹始大夫、鶴澤清二郎、野澤喜一朗、鶴澤清馗 琴 豊澤龍爾一谷ふたば軍記
熊谷桜の段 竹本三輪大夫、野澤喜一朗、 熊谷陣屋の段 前 豊竹咲大夫、鶴澤燕三 奥 竹本文字久大夫、野澤錦糸
(人形役割)妻相模:吉田和生、堤軍次:吉田文哉、藤の局:吉田文司、梶原平次景高:吉田玉佳、石屋の弥陀六実は弥平兵衛宗清:吉田玉輝、熊谷次郎直実:吉田玉女、[九日まで]源義経:吉田勘弥、[十日から]源義経:吉田勘緑、百姓:大ぜい、奴:大ぜい、軍兵:大ぜい人形浄瑠璃 文楽 出演者 −昼の部−

傾城恋飛脚
新口村の段 竹本千歳大夫、豊澤富助
(人形役割)亀屋忠兵衛:吉田清三郎、傾城梅川 :吉田清之助改め 豊松清十郎、忠三女房:[九日まで]吉田簑一郎、忠三女房:[十日から]吉田勘市、樋の口水右衛門:吉田玉輝、伝カ婆:吉田文司、置頭巾:吉田玉英、弦掛藤治兵衛:[九日まで]吉田勘弥、弦掛藤治兵衛:[十日から]吉田勘緑、針立道庵:吉田幸助、親孫右衛門:吉田和生、八右衛門:吉田玉若、捕手小頭 :吉田玉誉、補修:大ぜい御所桜堀川夜討
弁慶上使の段 竹本津駒大夫、鶴澤寛治
(人形役割)卿の君:吉田玉翔、侍従太郎:吉田玉志、妻花の井:吉田玉英、武蔵坊弁慶:吉田玉女、腰元信夫:吉田一輔、母おわさ:吉田文雀、腰元:大ぜい二人三番叟
竹本津国大夫、竹本文字栄大夫、豊竹咲寿大夫、鶴澤清馗、豊澤龍爾、鶴澤寛太郎
(人形役割)三番叟:[九日まで]吉田蓑一郎、[十日から]吉田勘市、吉田玉勢人形浄瑠璃 文楽 出演者 −夜の部−

一谷軍記
熊谷桜の段 熊谷陣屋の段

 『平家物語』に描かれる、平敦盛を討った熊谷直実の悲嘆。これを題材とした、五段続きの時代物の三段目で、この段が並木宗輔の最後となりました。宝暦元年(1751)、豊竹座(大阪)で初演。
 一ノ谷での源平の合戦―初陣する息子が心配で、はるばると関東から須磨まで旅して来た相模。夫直実は、息子と同じ歳の敦盛を組み伏せながら、子に死なれた親の悲しみが思いやられ、敦盛を助けようとしたものの、やむを得ず討ったとのことでした。ところが、首実験に訪れた義経に直実が見せたのは、息子の首。衝撃を受ける相模・・・・。陣屋に立てられた、桜の枝を伐るのを禁じた義経の高札の真意を、直実は、息子を身代わりにして、後白河院の落胤である敦盛を助けることと察し、大切な我が子を犠牲にしたのでした。
 子を失った母の激しい嘆き、父の深い悲しみが強く心を打つ、豪快さと緊張感に満ちた、文楽の代表的演目に数えられる傑作です。

紅葉狩

 信州・戸隠山の鬼女伝説を題材とする能「紅葉狩」によって、明治時代に作られた歌舞伎舞踊をもとに、昭和14年(1939)、四ツ橋文楽座(大阪)で初演。優雅な舞と力強い立ち回りを見どころとした景事です。
  戸隠山で、紅葉を楽しむ平維茂。美しい姫から酒宴に誘われ、姫の舞を楽しむうちに、睡魔が・・・・。恐ろしい鬼女の正体を現す姫、危ういところを目覚めた維茂、二人の激しい戦いが始まります。

二人三番叟

 響き渡る鈴の音と人形遣いの足拍子の心地よさ! 能の「翁」をもとにした義太夫節の御祝儀曲「寿式三番叟」による作品です。短編ながら、躍動感にあふれた三番叟の舞はもちろん、義太夫節と三味線の豊かな音楽性も、お楽しみいただけます。

御所桜堀川夜討 弁慶上使の段

 女性とは縁がなさそうな、無骨な荒法師弁慶の恋と涙!?意外な内容を描いた、文耕堂・三好松洛合作の五段続きの時代物の三段目。元文二年(1737)に竹本座(大阪)で初演されました。
  平家の娘である妻を殺せと、頼朝から難題をおしつけられた義経。弁慶は、腰元信夫を身代わりにと考えますが、その場に居あわせた信夫の母が拒絶―信夫の父親とは、十八年前にたった一夜契っただけの、どこの誰ともわからない稚児。その着物の片袖を証拠として、父親と対面させるまで、娘を死なせることはできないとのことでした。が、信夫を殺す弁慶。狂乱する母に、弁慶が見せたのは、着物のもう片方の袖、弁慶こそ信夫の父親だったのです。
  初めて知った娘の存在と我が子への愛、しかし、父と名乗ることもなく、その命を奪わざるを得なかった弁慶の慟哭が胸に迫る、時代物の名作です。

傾成恋飛脚 新口村の段

 近松門左衛門の世話物の傑作「冥途の飛脚」を、菅専助・若竹笛躬が改作した上下二巻の世話物。安永二年(1773)曽根崎新地芝居(大阪)で初演されました。
  他人の金を使い込み、愛する遊女梅川を身請け―死を免れない大罪を犯した飛脚屋の養子忠兵衛が、捕まる前に陰ながら実父に別れを告げようと、梅川と訪れた大和の新口村。息子に気づいたものの、会えば、息子を捕らえなければならないつらさに、対面できない老父。けれども、梅川の機転で親子は再会。父は、追っ手を逃れる息子たちを見送り、少しでも生き長らえるよう、願うのでした。
  下の巻の「新口村」は、文楽を代表する演目の一つで、罪を犯し、死を目前にした子に対する親の愛と苦悩が描かれます。

【主催・問合せ】
団法人 大分県文化スポーツ振興財団(TEL:097-533-4004)大分市高砂町2-33 OASISひろば21内

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