イベント案内

ベルリン・フィル八重奏団 来日メンバー変更のお知らせ

お客様各位

 皆様には平素から当財団主催公演にご来場頂きまして誠にありがとうございます。

 さて6月30日に開催を予定しておりますベルリン・フィル八重奏団ですが、当初予定しておりましたメンバーのうち3名が、東日本大震災の影響により来日を断念致しました。

 3月11日の震災及び福島での原発事故以降、来日演奏家のキャンセルが相次ぐ中、ベルリン・フィル八重奏団のメンバーの中にも来日を不安視する声が出ておりました。エスコ・ライネ氏、ヴィルフリード・シュトレーレ氏をはじめとする、ベルリン・フィル八重奏団の中心メンバーは、震災後の日本で公演を行う意義を強く感じ、全メンバーへの来日公演の説得にあたりましたが、特に過去のチェルノブイリ原発事故を経験したメンバーや、家族を持ち、来日を躊躇していたメンバーのうち3名の来日を断念せざるをえないという状況となりました。

 しかしながら来日を決意したメンバーの日本及び日本のファンに対する強い想いにより、メンバーが信頼を寄せる奏者達をオリジナルメンバーに加えて、日本公演を予定通り実施いたします。
新たに加わりましたメンバーは、下記の通りです。

ローレンツ・ナストゥリカ=ヘルショコヴィチ(第1ヴァイオリン)
⇒ラティツァ・ホンダ=ローゼンベルク

ベルリン・フィルのコンサートマスター樫本大進が推薦する実力派。ベルリン芸術大学教授。

現在活躍している若手ヴァイオリニスト世代を代表するひとり。クロアチア人チェリストと日本人歌手の間に生まれ、ドイツで育つ。4歳でヴァイオリンを始め、ティボール・ヴァルガ、ザハール・ブロンに師事。

1998年、チャイコフスキー国際コンクール第2位。

1989年、ベルリン・ドイツ交響楽団「ドイツ・ラジオでデビュー」シリーズにて、ベルリン・フィルハーモニーホールにデビュー。以来、ボン・ベートーヴェンハレ管弦楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒMDR交響楽団、シュツットガルト室内管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ルツェルン交響楽団、チューリヒ室内管弦楽団、ベルギー国立管弦楽団、ロシア国立管弦楽団、東京交響楽団、プラハ室内管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演。

協奏曲レパートリーは幅広く、バロックから、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、バルトーク、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、さらにあまり知られていないシューマン、コルンゴルト、ルーシェまで至る。

2000年よりエームス・クラシックスとレコーディング専属契約を交わす。ブロッホ、プロコフィエフ(室内楽)、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー(協奏曲)の録音がある。

現在、フライブルク音楽大学教授、ベルリン芸術大学教授。
ラデク・バボラーク(ホルン)
⇒シュテファン・イェジェルスキ

サイトウ・キネン・オーケストラやパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)で日本でもお馴染みのベルリン・フィル、ホルン奏者。

ボストン生まれ。クリーヴランド音楽大学でマイロン・ブルームに師事。在学中にソリストとしてクリーヴランド管のメンバーと共演。21歳でカッセル国立歌劇場管の首席ホルン奏者となり、その2年後カラヤンの招きでベルリン・フィルに入団。

ソリスト、室内楽奏者としてヨーロッパ、アメリカ、アジアの主要音楽祭に出演し、サイトウキネン・オーケストラ、「東京オペラの森」等にも首席ホルン奏者として参加している。

ベルリン・フィル木管アンサンブルのメンバーであり、ベルリン・フィル・シャルーン・アンサンブルの創立者の一人でもある。また現在、ベルリン・フィル・カラヤン財団のオーケストラ・アカデミーでホルンの教鞭をとる他、パシフィック・ミュージック・フェスティバルの教授陣の一人としても活躍している。
ベンツェ・ボガーニ(ファゴット)
⇒ヤッコ・ルオーマ

アンサンブル・メンバーが絶賛する元ベルリン放送交響楽団ソロ・ファゴット奏者。

1973年にフィンランド生まれ。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーとパリのコンセルヴァトワールに学ぶ。

2002年ミュンヘン国際音楽コンクール3位。

20歳のときにタピオラ・シンフォニエッタの首席ファゴット奏者、96年にはパリ管弦楽団のソロ・ファゴット奏者となり、2001年、ベルリン放送交響楽団のソロ・ファゴット奏者となる。現在、タピオラ・シンフォニエッタのソロ・ファゴット奏者兼同団の芸術的指導を担う芸術委員会の一員を務める一方で、室内楽奏者及びソリストとして活躍している。

卓越したファゴット奏者・ソリストとしてフィンランド国内をはじめ、フランス、ドイツ、ロシア、スペイン等欧州各地のオーケストラと共演している。
また、フィンランド国内及び海外の多数の音楽祭に頻繁に出演しており、ナタリア・グートマン、ブルーノ・シュナイダー、ラドヴァン・ヴラトコヴィチなどとも共演している。

2003年、これまでの芸術上の活動と功績により、フィンランド政府より「クルーセル賞」を受賞。

いずれもメンバーが自信を持ってご紹介する第一級の奏者達です。
なおメンバー変更による演奏プログラムの変更はございません。

既にチケットをご購入頂きましたお客様には大変申し訳ございませんが、メンバー変更へのご理解を賜ります様、お願い申し上げます。
なお、このメンバー変更に伴う払い戻しは致しませんので、併せてご了承下さいます様謹んでお願い申し上げます。

財団法人 大分県文化スポーツ振興財団
理事長 立花旦子



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