開催日時 | 平成24年3月2日(金) 開演時間 昼の部13時30分 夜の部18時00分 |
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会 場 | iichiko 総合文化センター iichiko音の泉ホール |
演目 | 【昼の部】 双蝶々曲輪日記 八幡里引窓の段 新版歌祭文 野崎村の段 【夜の部】 団子売 摂州合邦辻 合邦住家の段 |
主な 出演者 (予定) |
豊竹嶋大夫、竹澤團七、桐竹紋壽 |
料金 |
A席 4,000円 B席 2,000円 C席 1,000円 |
チケット 発売日 |
12月17日(土) emo倶楽部会員向け発売日 12月10日(土) |
発売所 | iichiko総合文化センター インフォメーション チケットぴあ、ローソンチケット、トキハ会館プレイガイド |
主催・お問い合わせ:(財)大分県文化スポーツ振興財団 TEL 097-533-4004 |
人形浄瑠璃の黄金期、『仮名手本忠臣蔵』上演の翌年、寛延2年(1749)に竹本座で初演された、二代目竹田出雲、三好松洛、並木千柳合作の九段の世話物です。「引窓」とは、採光のため屋根に設けられた、下から縄を引いて閉める窓で、この八段目では大きな役割を担っています。
中秋の名月の前日、老母を喜ばせたのは、前夫との子で幼いときに別れた相撲取の濡髪の来訪と、孝行者の継子の出世。ところが、濡髪は心ならずも人を殺して逃走中の身であり、一方、郷代官となった十次兵衛の初仕事は、夜間に濡髪を詮議することでした。我が子を助けたい―老母の切なる思いを察した十次兵衛は、初の手柄を諦め、濡髪を見逃すことに・・・。その情に打たれた濡髪は、十次兵衛に捕らわれようと決意。実子以上に継子を大切にするのが人の道と、老母も過ちに気づき、我が子を縛るのに使ったのは、引窓の縄。十次兵衛がそれを知るや、窓が開いて明るい月光が―。夜が明けて役目は終わったと、十次兵衛は、まだ深夜にもかかわらず濡髪を逃します。
義に従って生きる人々の情愛と苦悩の物語です。
お染・久松の心中事件を題材とした、近松半二の上下二巻の世話物で、安永9年(1780)、竹本座で初演されました。上の巻より、文楽の代表的演目である「野崎村」を上演いたします。
遊びにも行かず、重病の母の世話に明け暮れるおみつは、継父の久作にも孝行を尽くす、優しい娘。訳あって久作が育てた久松との結婚を、唯一の楽しみとしています。ところが久松は奉公先の油屋の娘お染と深い仲。許されない主従の恋を憂えた久作は、店で失敗した久松が実家へ戻された今日、すぐにおみつと結婚させることにしました。待ち焦がれた祝言におみつは大喜び。そこへ、久松を追ってお染が・・・・・。一緒になれないときは死ぬ、そう約束した二人ですが、久作の心のこもった意見に非を悟り、別れることにした様子。けれども、おみつは、死の覚悟を見抜き、二人を添わせるため、結婚を諦めて尼となるのでした。
ひたすらに子を思う親心、幸せを諦める若い娘の悲しみが胸を打つ人気作です。久松とお染が駕籠と舟で別々に去る段切の、三味線がツレ弾きで演奏する躍動的な曲も、大変よく知られています。
臼と杵を担って町を巡り歩く、仲のよい夫婦の団子売。掛け声も賑やかに団子を作る楽しさ。夫のしっとりとした踊りと妻の愉快な踊り。清元の『玉兎月影勝』を義太夫に移した、幕末から明治の初め頃に初演されたと思われる、軽快な景事です。
謡曲『弱法師』や説経『しんとく丸』『愛護の若』を題材とした上下二巻の時代物で、菅専助、若竹笛躬が合作、安永2年(1773)、大阪の北堀江市の側芝居で初演されました。
合邦の娘玉手御前は、若くして腰元から老いた主君の後妻となった身。ところが、同年輩の美しい継子、俊徳丸に恋し、突然の病で容貌の変わり果てた俊徳丸が館を出ると、後を追って家出、けれども行方を探しかね、実家を訪れました。廉直な父が激怒しようと、俊徳丸と一緒になりたいとひたすら願う玉手。失明した俊徳丸が許嫁とともに父に匿われていたのに気づくや、恋心を訴え、許嫁を蹴るやら踏むやら。俊徳丸の病は玉手の盛った毒が原因で、許嫁に愛想尽かしをさせるつもりだったとか・・・・。悪事を許せず、涙とともに娘を刺し殺す合邦。が、実はすべては、俊徳丸を暗殺してお家を乗っ取ろうとした陰謀を阻止するための玉手の策略で、俊徳丸を追っていたのは、病を治すのに自身の生血を飲ませる必要があったからでした。玉手は、真相を知った人々の嘆きの中、俊徳丸に肝臓の血を与え、快復を喜び、息絶えます。
下の巻より、恋慕、嫉妬、怒り、後悔、悲しみ、恩愛といった心情が強く迫り来る「合邦住家」をお楽しみいただきます。
・人形の動きが細やかで心があるようだった
・人間以上の艶を感じた
・初めてみた とても感動した
・最後のシーンただただ悲しくて涙が出た(30代女性)
・演者、その他すべてがよく、他の演目も見てみたいと思った(30代女性)
・人形の美しさとそれを活かす照明、動きを表すのは足音の強さ等、
テレビでわからなかった部分に素晴らしさを感じた(40代男性)
・お初の健気さに心打たれた きてよかった (40代女性)
・ステージのつくりがよいので観ていて首が痛くならない
大阪の文楽劇場とは全く違うのに文楽をやっても無理がない(50代男性)