公演名 | 人形浄瑠璃 文楽 | クリックすると PDFでご覧頂けます | ||||||||||
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日時 | 2015年3月18日(水) | |||||||||||
時間 | [昼の部]開場13:00 開演13:30 [夜の部]開演17:30 開演18:00 | |||||||||||
会場 | iichiko総合文化センター iichiko音の泉ホール | |||||||||||
演目 |
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料金 | S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 C席2,000円 | |||||||||||
チケット発売 | 2014年12月13日(土)チケット発売開始 | |||||||||||
チケット取扱 |
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主催 | 公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団、文楽協会 | |||||||||||
後援 | 文化庁 | |||||||||||
御注意 |
・未就学児のご入場はご遠慮ください。 ・無料託児サービス有(要予約3月13(金)17時申込締切。満1歳児から未就学児まで。定員10名) ・車椅子席のお問い合わせ・ご予約は(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団まで。 |
[昼の部] | 解説(あらすじを中心に) 豊竹靖大夫 |
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(人形役割) | ||||||
近松門左衛門 作 野澤松之輔 脚色・作曲 曽根崎心中 |
生玉社前の段 天満屋の段 澤村龍之介=振付 天神森の段 |
切 お 初 徳兵衛 ツレ |
竹本 文字久大夫 鶴澤 清志郎 豊竹 咲大夫 鶴澤 燕三 竹本 津駒大夫 豊竹 睦大夫 竹本 小住大夫 竹澤 宗助 鶴澤 清志郎 鶴澤 寛太郎 |
手代徳兵衛 丁稚長蔵 天満屋お初 油屋九平次 田 舎 客 遊 女 遊 女 天満屋亭主 女中お玉 町 衆 見 物 人 |
吉田 和生 桐竹 紋吉 桐竹 勘十朗 吉田 玉也 吉田 玉誉 桐竹 紋臣 吉田 簑紫郎 吉田 勘市 吉田 文昇 大ぜい 大ぜい |
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(人形役割) | ||||||
義経千本桜 |
道行初音旅 |
静御前 狐忠信 ツレ |
豊竹 呂勢大夫 豊竹 咲甫大夫 豊竹 靖大夫 野澤 錦糸 野澤 喜一朗 豊澤 龍爾 野澤 錦吾 |
静 御 前 忠信実は 源九郎狐 |
吉田 一輔 吉田 幸助 |
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(望月太明藏社中) | ||||||
[夜の部] | 解説(あらすじを中心に) 豊竹咲寿大夫 |
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(人形役割) | ||||||
菅原伝授手習鑑 |
寺入りの段 寺子屋の段 |
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豊竹 芳穂大夫 野澤 喜一朗 竹本 千歳大夫 豊澤 富助 |
菅 秀 才 よだれくり 女房戸浪 女房千代 一子小太郎 下男三助 武部源蔵 春藤玄蕃 松 王 丸 御 台 所 手 習 子 駕 篭 舁 百 姓 捕 手 |
桐竹 勘次郎 吉田 玉勢 桐竹 勘壽 吉田 和生 桐竹 勘介 吉田 簑次 吉田 玉也 吉田 玉輝 桐竹 勘十郎 桐竹 紋臣 大ぜい 大ぜい 大ぜい 大ぜい |
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(人形役割) | ||||||
楳茂都陸平=振付 釣女 |
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太郎冠者 大 名 美 女 醜 女 |
豊竹 咲甫大夫 豊竹 睦大夫 豊竹 咲寿大夫 豊竹 靖大夫 竹澤 宗助 豊澤 龍爾 鶴澤 燕二郎 鶴澤 清允 |
太郎冠者 大 名 美 女 醜 女 |
吉田 文司 吉田 玉志 吉田 一輔 吉田 勘彌 |
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(望月太明藏社中) |
曽根崎心中 恋の手本
元禄16年(1703)4月に起きた心中事件を題材とする近松門左衛門の世話物第一作で、事件から一ヶ月後、竹本座で初演。大好評を博しましたが、上演は絶え、昭和30年(1955)、新たな脚色により四ツ橋文楽座で復活されて、文楽の代表的演目のひとつになりました。
徳兵衛と天満屋の遊女お初は、離れては生きていられない仲。それゆえ徳兵衛は、店の主人からもちかけられた持参金付きの縁談を拒み、継母が知らぬ間に受け取っていた持参金を主人に返さねばなりません。ところが、その大切な金を友人にだまし取られたばかりか、証文を偽造したと人中で言い立てられ、散々に打ちのめされるという恥辱をも受けて、死を決意。その覚悟を知ったお初も、一緒に死ぬことに・・・。
お初が店の縁の下に徳兵衛を潜ませ、足で心中の意思を伝える「天満屋」、「この世の名残、夜も名残・・・」と名文として知られる道行に始まり、悲しくも美しい心中で終わる「天神森」、二人の心の強い結びつきが感動を呼び、海外でも絶賛されています。
義経千本桜 息を呑む華やかさ
『仮名手本忠臣蔵』と並ぶ浄瑠璃三大傑作のひとつで、人形浄瑠璃の黄金期、延亭4年(1747)、竹本座で初演。二代竹田出雲、三好松洛、並木千柳が合作した五段の時代物で、四段目からの「道行初音旅」は、目にも耳にも華やかさが迫る、道行の最高傑作とされています。
平家滅亡後、兄源頼朝に追われ、吉野に身を隠した義経。愛妾静御前は、義経から貰った“初音の鼓”を手に、忠臣佐藤忠信(正体は狐!)に伴われ、吉野を目指し大和路を旅します。
満月の桜を背景とした、心が浮き立つような大夫の語りと三味線の演奏に、足拍子も心地よい人形の舞。そして、静御前の投げた扇を忠信がみごとに受け取った時の痛快さ。時代物の力強く華やかな面を満喫していただきます。
菅原伝授手習鑑 尽きることのない悲しみ
これも浄瑠璃三大傑作のひとつで、延亭3年(1746)、竹本座で初演。竹田出雲(初代)のもと、並木千柳、三好松洛、竹田小出雲(二代出雲)が合作した五段の時代物です。今回ご覧いただく四段目では、若君を救うために我が子を犠牲に差し出した夫婦の悲しみ、幼子の命を奪わねばならない夫婦の苦悩が描かれます。
左大臣藤原時平の讒言により罪人として捕らわれた右大臣菅原道真。その若君を時平から守るのは、道真の書の高弟で寺子屋を開く武部源蔵。しかし、ついに若君の存在が露見、首実検に現れたのは時平の舎人松王丸。道真の恩を受け、若君の顔をも知る男でしたが、源蔵は、一か八か、この日、寺入りしたばかりの子供を身代わりにすることに・。見破られれば、松王丸に斬りつけ、最悪の場合には若君もろとも死ぬ覚悟で、首を松王丸に見せる源蔵。首をじっと見つめ、若君と認めて立ち去る松王丸。源蔵がほっとしたのも束の間、子供の母が迎えに・・・。この女も殺さずばなるまいと斬りかかった源蔵の耳に、息子は身代わりとして役に立ったかとの意外な言葉が。女は松王丸の妻。やがて松王丸が姿を見せ、恩のある道真の若君を救うため、我が子を身代わりにさせるつもりで源蔵のもとへ寺入りさせたことを明かすのでした。
首実検での緊迫感、子供がにっこりと笑って首を打たれたと聞いた松王丸の悲痛な泣き笑い、“いろは送り”と呼ばれる子供の野辺送りの場での松王丸夫婦の深い悲しみと情愛など、見どころ、聞きどころにあふれた人気演目です。
釣女 恋の手本?
狂言『釣針』をもとにした常磐律を義大夫に移し、昭和11年(1936)に四ツ橋文楽座で初演された愉快な作品です。
独身の大名と太郎冠者が、釣り好きな西の宮の恵比寿さまに妻を授けてほしいと願って与えられたのは、釣竿。これで妻を釣れとのことか・・・さっそく試して、絶世の美女を手に入れた大名。二人の仲睦まじさを見た太郎冠者、次は自分の番だと気合を入れて竿を手にすると、被衣姿の女性が針先に。大喜びして変わらぬ愛を誓い、太郎冠者が被衣を取ったところ・・・。
太郎冠者の“悲劇”をお楽しみ下さい。