2025年 9月16日

鶴見地域コミュニティセンター

今年度から、おでかけクラシックコンサートに新たに3組の音楽家が仲間入りしました!

今回の活動の記録はユーフォニアムの岩永琴美さん。アウトリーチの前に意気込みを伺いました。 

Q. これからアウトリーチが始まりますが、どんなことを伝えていきたいですか?

— クラシック音楽のこと、ユーフォニアムのことを楽しく、わかりやすくご紹介していきます。聴いていただく皆さまには、演奏者の体の動きや楽器の隅々まで見て、音を聴いて、より身近に感じてもらえたら嬉しいです。アウトリーチならではの距離感でたくさんの音楽を楽しんでもらい、演奏を通して風景や色を思い描く自由な想像力を引き出せたらと思います。

Q. プログラムのいちおしポイントを教えてください。

— 間近で聴く金管楽器ならではの迫力、そして名前の由来でもあるユーフォニアムの良い響きを全身で浴びてください!

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大分市内での活動が多く、今回初めて佐伯に伺う事ができました。

海が近く、山並みも綺麗で移動中は自然に癒されながら会場に向かいました。会場の佐伯鶴見地域コミュニティセンターはとても綺麗な施設で、図書館も併設されていました。今回はお客様が普段は立つことがないステージ上で鑑賞していただき、演奏者の視点から見えるステージからの眺めや、演奏している姿をさまざまな角度から見てもらいたいと思い、プログラムを企画してみました。

まずはユーフォニアムの音色を聴いてもらいたいと思い、「風の通り道」を演奏。

ユーフォニアムというあまり知られていない楽器について、名前の由来や音が出る仕組みを近くで見ていただきながら説明すると、とても興味を持ってくださり、隣の人と感想をお話されていました。

【音楽家の本番コーナー】では音楽家の本番前や舞台袖の様子を見ていただき、より演奏者に親近感を持って演奏を見ていただきたいと思い企画しました。これもステージ上ならではの取り組みで、本番前の舞台袖の様子→ステージでの演奏→舞台袖に戻るまでの普段演奏者たちが行っている流れを忠実に再現してみました。

普段見られない舞台袖の姿やステージ上からの客席の見え方、伴奏者との空気感を感じていただけたのではないかと思います。コーナーが終わると自然と拍手をいただき、感想を伝えてくれるお客様もいらっしゃいました。

後半は、みなさまに馴染みのある歌謡曲を中心に演奏しました。

自然豊かな佐伯にちなんで演奏したのは、美しい夜空をテーマにした「月は優しく愛を照らす」と「見上げてごらん夜の星を」。目をつぶって一緒に歌ってくださった方もいて、美しい佐伯の景色を想像していただけたのではないかと思います。また、みなさま歌うことが好きだとお聞きしていたので「ふるさと」を演奏し、一緒に合唱で演奏に参加していただきました。

その後、佐伯の民謡をユーフォニアムバージョンで演奏した際には「ユーフォニアムが歌っているよう」と嬉しい感想をいただき、ユーフォニアムの魅力が伝わるプログラムをお届けできたと感じました。

最後までとても温かく演奏を聴いていただき、あっという間の60分間でした。