大分県の芸術文化の中核、iichiko総合文化センターは平成10年9月の開館以来、国内外のオペラ、オーケストラ、バレエや歌舞伎を上演し、県民の皆さまに愛され親しまれてまいりました。
大ホールのiichikoグランシアタ(客席数1966席)は、大規模公演に対応できる舞台・設備を持つ九州屈指のホールとして、また、iichiko音の泉ホール(客席数710席)は、音響が重視される室内楽や独奏のクラシックコンサートに適した中ホールとして数多くの公演が開催されてきました。1階のアトリウムプラザは屋内のイベント広場として、また大小の練習室等を備えた地下1階のスペース・ビーは日常の芸術文化活動や練習の場としてご活用いただいています。
当館は開館から25年が経過し、昨年4月から大ホール・中ホールの改修工事を実施し、いよいよ来月5月19日大分の春の音楽祭「アルゲリッチ音楽祭」でリニューアルオープンいたします。天井の耐震工事に加え、女性用トイレの拡充や車いす席の増設、舞台装置のデジタル化など、県民の皆様がより利用しやすく安全なホールとして再開します。
6月9日にはリニューアルを記念しウィーン少年合唱団の公演を開催します。どうぞ子どもから大人まで一緒に楽しんでいただければと存じます。9月には市川海老蔵改め團十郎の襲名披露、11月にはイギリス王室の戴冠式で演奏する英国近衛軍楽隊、12月には全国4箇所で上演される歌劇「竹取物語」、さらに世界的に著名なドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のコンサートなど多彩な公演を開催します。
年明け1月には大分出身の落語家たちが里帰りして開催する「おおいた寄席 高砂亭」、2月は大分出身で全国で活躍する若手ヴァイオリニストたちと地元の若手演奏家によるコンサート、3月には大分出身の人気声優による音楽朗読劇、そして当館付属で小学生から大学生がメンバーのジュニアオーケストラの定期演奏会と、大分の皆さんが活躍する公演を開催しますのでどうぞご期待ください。
今後とも、iichiko総合文化センターは皆さまに心豊かに楽しんでいただけるようスタッフ一同取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
令和6年4月