館長あいさつMessage

iichiko総合文化センター 館長 中島 英司

(公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団 専務理事)

 

 大分県の芸術文化の中核、iichiko総合文化センターは平成10年9月の開館以来、国内外のオペラ、オーケストラ、バレエや歌舞伎を上演し、県民の皆さまに愛され親しまれてまいりました。

 

 大ホールのiichikoグランシアタ(客席数1966席)は、大規模公演に対応できる舞台・設備を持つ九州屈指のホールとして、また、iichiko音の泉ホール(客席数710席)は、音響が重視される室内楽や独奏のクラシックコンサートに適した中ホールとして数多くの公演が開催されてきました。1階のアトリウムプラザは屋内のイベント広場として、また大小の練習室等を備えた地下1階のスペース・ビーは日常の芸術文化活動や練習の場としてご活用いただいています。

 

 当館は開館から25年が経過し、本年4月から大ホール・中ホールの改修工事を実施しています。来年5月下旬まで、芸術文化の関係者をはじめ県民の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解をお願い申し上げます。なお、1階のアトリウムプラザ、地下1階の練習室、4階の会議室は引き続き利用できますのでどうぞご活用ください。

 ホール休止の今年度は、アウトリーチに力を入れることとしており、声楽やピアノ、チェロ、ギター、トランペットなど様々なジャンルのアーティストを県内各地の小中学校や公民館にこれまで以上に派遣し、身近にクラシック音楽を楽しんでいただきます。

 

 また、センター付属のジュニアオーケストラは今年度も元気に練習しています。8月27日と来年3月下旬には、県立美術館でミニコンサートを行います。さらに3月24日には、福岡市のアクロス福岡に出向き、第15回定期演奏会を開催します。はじめての県外公演となりますので子どもたちの活躍にご注目ください。

 

 令和6年5月、当館は、天井の耐震改修工事に加え、女性用トイレの拡充や車いす席の増設、舞台装置のデジタル化など大規模なリニューアルを行い、県民の皆様がより利用しやすい施設として生まれ変わります。

 その際には、魅力あるリニューアル記念公演をお届けしますので、ご期待ください。

 

 今後とも、iichiko総合文化センターは皆さまに心地よく楽しんでいただけるようスタッフ一同取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 

 

令和5年7月