館長あいさつMessage

iichiko総合文化センター 館長 廣瀬祐宏

(公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団専務理事)

 いつも、iichiko総合文化センターをご利用いただきありがとうございます。

 当館は、平成10年9月に開館して以来、鑑賞の機会と発表の場を提供することで多くの皆様方に愛され、親しまれてまいりました。大ホールのiichikoグランシアタは客席数1966席を誇りオーケストラはもちろんオペラやバレエなどの大規模公演に対応できる舞台・設備をもつ九州屈指のホールとして、また、客席数710席のiichiko音の泉ホールは、室内楽や独奏のクラシックコンサートに適した音響を重視した中ホールとして、それぞれ数多くの公演が開催されてきました。また、センター1階のアトリウムプラザは屋内のイベント広場として、大小の練習室等を備えた地下1階のスペース・ビーは日常の芸術文化活動や練習の場として大いに活用していただいています。

 開館して20年を超え実績を積むことで、大分県を代表することはもとより九州を代表し全国に誇れる大型文化施設に成長することができました。これも皆様方のご支援の賜と深く感謝申し上げます。

 この20年間で、文化芸術を巡る環境は、欧州の創造都市の取組や我が国での「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」の制定、文化芸術基本法の改正、大分県では長期総合計画に「芸術文化による創造県おおいたの推進」が掲げられるなど、文化芸術が活力ある地域社会の実現に寄与するように期待されています。iichiko総合文化センターもこうした社会的な役割を担えるよう、これまで以上に鑑賞の機会と発表の場を提供することに努めるとともに、感性と創造性を磨く機会を提供するなど人材育成と教育普及の新しい取組に挑戦してまいります。さらに、県立美術館が隣接するという強みを生かして、センターと美術館が連携した活動を積極的に展開してまいります。

 令和3年度は、新型コロナの感染防止ガイドラインにそった対策を引き続きとりながら、大分県の「西洋音楽発祥の地」としての歴史をふまえた自主公演や大規模公演として東京バレエ団の「くるみ割り人形」を上演するほか、親子で楽しめる演劇やコンサートを開催します。また、「五感の翼」をキーワードとした「大分県芸術文化ゾーン」の県立美術館と連携した取組、付属ジュニアオーケストラの運営と定期演奏会、学校にアーティストを派遣するアウトリーチ活動と子どもたちを自主公演へ無料招待する活動、さらに、社会人向けの西洋音楽史などの教養講座等、盛りだくさんに取り組んでまいります。

 新型コロナの影響が暫く続きますが、当館は、皆様方を日常とは違った世界に誘い、夢や希望、明日への元気がもらえるようスタッフ一同取り組んでまいります。今後とも、皆様方のご来館を心よりお待ち申し上げています。

 

令和3年4月