2025年 10月20日

日田市立大明小学校・中学校

今回は日田市にある日田市立大明小学校、中学校にお邪魔しました。

細い山道を抜け、のどかな景色が広がる場所に、日田杉の香りがする素敵な校舎がありました。今回は小中一貫校ということで、午前午後に分けて2公演。たくさんの子どもたちに出会える事を楽しみにして臨みました。


最初はあえてピアニストだけが入場して演奏スタート。私は音楽準備室に隠れて、演奏しながら登場しました。予想外のところから音が聴こえてきて子どもたちはざわざわ…。列の間を通りながら、ベルを近づけたり大きな音を近くで聴いてもらったり、みんな大興奮した様子で、自然と手拍子をして楽しんでくれました。

自己紹介をした後、ユーフォニアムの名前の由来を説明し、次にどうやって音を出しているか考えてもらいました。「ボタンを押して、手を動かして、息を吐いて…」演奏家にとって当たり前のことでも、みなさんにとっては新鮮に感じていただいたようで、いろんな考えを出してくれてとても興味深かったです。

今回は特に「口→マウスピース→楽器」と、ユーフォニアムの音が変化していく様子を順番に説明しました。また、「息」にも注目し、温かいものを冷ますときの「ふーっ」と、冷たい手を温める「はぁー」という息の出し方の違いで、出せる音も違うことなどを説明しながら演奏しました。

1人ひとり楽器を体験してもらうことはできなかったので、「私にもできそう、やってみたい」と感じられるプログラムにしたいといつも考えています。


最後に「大きな古時計の主題による変奏曲」を演奏し、聞き馴染みのある曲を様々なアレンジで演奏しました。楽しむ時はめいっぱい楽しみ、聴く時は真剣に聴いてくれる。とてもメリハリをつけて聴いてくれて、私の伝えたい音楽がちゃんと届いている事を感じました。


コンサート後も積極的に感想や質問を伝えてくれて、ユーフォニアムの事、音楽のことに興味を持ってくれた事がとても嬉しかったです。
日田市大明小学校、中学校の皆さん、ありがとうございました。