2020年 11月16日

♪♪おでかけクラシックコンサート特別版♪♪ 感性育成事業 第3弾

今回は、県立美術館(OPAM)と合同で行っている「感性育成事業」の第3弾の様子をお届けします。
藤澤菜那さんが再び中津市立樋田小学校さんにお邪魔してきました。
今回のプログラムは絵からインスピレーションを受けて、アーティストの鈴木広志さん、小林武文さんが作曲した曲を聴きながら、子どもたちに自由に絵を描いてもらうというもの。
当日の写真とアーティストの声をお届けします♪


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樋田小学校の皆さんは前回訪れた際に、積極的で元気いっぱい、そして純粋な印象が強く、続けての訪問で再会できることがとても楽しみでした。「あの子は、一体どんな絵を描いてくれるだろう?」と違った一面を知れそうなことも楽しみの一つでした。
今回は、児童の皆さんが『演奏から絵を生み出す』一日。絵から音、音から絵、と引き継がれてきた親子や兄弟のような楽曲を鈴木さん、小林さんと演奏させていただきました。
樋田小学校の皆さんにはその音楽を感じるままに、新たな絵を生み出してもらい、色や動きに合わせて即興演奏をしました。
子供達がどの道具(はけ、ローラー、手、足etc.)をどう使うか、色も形もそれぞれで、一生懸命描いた上から侵略されることもあります。笑

私達が出した音が形になって返って来る。出来た絵を見て「あ!あの音を聴いて描いたのかな?」と思うと絵から音が聴こえてくる。そんな不思議な感じでした。

絵が侵略されて重なっているところを観察していると、県立美術館の榎本先生が「時間の経過だから当たり前だけどね!」と仰っていたのがとても心に残りました。上手く言葉に表現出来ませんが…『流れ去ったものの見え方』が音楽と美術の違いでもあり、共通点にもなる様に感じました。この絵には時間の流れが一枚に集約されていて、一つ一つのタッチの気分が違い、それを重ねて感じることも、別々に感じて見ることも出来る。それが斬新で、面白く感じました。


鈴木さん、小林さんと演奏させていただき、即興的に音で表現する喜びを知ることができました。12月にはこの絵から生まれた曲を演奏します。お二人にはこの絵からどんな音が聴こえているのか、今からとてもわくわくしています。
先生方を始め、スタッフの皆さま、ご協力をありがとうございました。

樋田小学校のみなさんの作品