日田市立津江小学校・中学校
少し肌寒く、秋を感じる季節になりました。この日は霧がすごく雨模様。学校へ向かう途中、子どもたちに伝えたいことをまとめながら、頭の中の霧を晴らしていました。向かったのは、日田市立津江小・中学校。大分から熊本を通りぐにゃぐにゃ道を進む大冒険から着いた先は、美しい大自然に囲まれた、素敵な学校でした。会場は音楽室で、午前に中学生、午後に小学生の2公演。
中学生には、『気持ちを正直に、素直に伝えることの大切さ』を伝えたいという目標から、音楽を聴いてその曲が伝えたいことを想像してもらいました。言葉にして相手に伝えることが難しくなってしまった最近のわたしの気持ちとリンクしたプログラムです。
みんな素直で自分の考えをはっきりと、言葉で伝えてくれ、相槌を打ちながら真剣に話を聞いてくれる姿に、私自身がとても励まされ、見習わないとという気持ちになりました。もしこれからみんなが、私と同じ様に悩んだ時、今日のことを思い出してくれると嬉しいですし、きっと私も思い出します。
小学生は、過去トップ3に入るくらい凄く元気な子どもたちの挨拶からはじまりました。『自然の素材で作られたチェロの音を聴いて、みんなは何を想像するのか?』というプログラム。
楽器で動物の音真似をよくするのですが、今回の子どもたちは「トムとジェリー」「おならの音」「ドアの閉まる音」など、たくさんのユニークな回答で豊かな想像力をみせてくれました。みんなの発想は、私の想像を遥かに越えていて、新しい発見がありとても勉強になりました。ありがとうございました。それから、曲を演奏するたびにキラキラした目で聴いてくれたのがとても印象的で嬉しかったです。
考えや気持ちを相手に伝えることが出来るというのは、すごく大事なことだなあとしみじみ感じる1日となりました。想像力がいっぱいの津江小学校、中学校のおでかけクラシックコンサートでした。