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大切なお知らせ
≪iichiko総合文化センター・びわ湖ホール・札幌コンサートホールKitara・やまぎん県民ホール 共同制作≫
沼尻竜典作曲 歌劇『竹取物語』
全5景/日本語上演、日本語・英語字幕付
現存する最古の物語といわれる、文学『竹取物語』を耳なじみがよく親しみやすい音楽で綴ったオペラで上演します。言わずと知れた名作の新たな魅力をお楽しみください。
指揮
阪 哲朗(びわ湖ホール芸術監督)
原演出
栗山昌良
演出
中村敬一
出演
砂川涼子、晴 雅彦、渡辺玲美、鶴原寛人(津久見樫の実少年少女合唱団)、びわ湖ホール声楽アンサンブル ほか
管弦楽
九州交響楽団
合唱
びわ湖ホール声楽アンサンブル
竹取物語合唱団
(大分県内の声楽家・学生による)
料金
GS席 6,000円
S席 5,000円
A席 4,000円
B席 3,000円
C席 2,000円
U25割(A~C席) 半額
(全席指定)
未就学児入場不可
チケット発売
[びび会員]
寿 2024年7月23日(火)10:00~
高砂 2024年7月25日(木)10:00~
梅 2024年7月30日(火)10:00~
[一 般]
2024年8月 1日(木)10:00~
チケット取り扱い
助成
文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(共同制作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
一般財団法人地域創造
特別協賛
三和酒類株式会社
後援
大分県、大分県教育委員会、大分合同新聞社、月刊・シティ情報おおいた
主催・お問合せ
iichiko総合文化センター[(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団]
大分市高砂町2-33
TEL.097-533-4004(土日祝日をのぞく10:00~17:00)
FAX.097-533-4009
MAIL.kikaku@emo.or.jp
今は昔、竹取の翁といふもの有りけり。野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづの事につかひけり―
むかしむかし、竹を取る翁がいた。あるとき翁は光る竹のなかに小さな女の子を見つけ、媼とともに大切に育てた。女の子は不思議にも三か月で輝くばかりの美しい娘に成長し、「かぐや姫」と名付けられた娘の噂は方々に広がった。そして、殊のほか熱心な五人の男が屋敷に通され妻に迎えたいと申し出る。姫はそれぞれに難題を課し、それを夫婦になる条件としたが、誰一人叶えることはできなかった。遂には帝までもが心惹かれ、妃にすべくかぐや姫に近づくが、その要求も受け入れられない。帝はせめてもとして歌のやり取りを望み、姫はこれを約束する。
帝と心を通わせて三年が経とうとした頃、かぐや姫は月を見ては悲しげな顔をするようになった。かぐや姫は、自分が月の都の者であり、次の十五夜に月から迎えがくることを打ち明ける。翁は、帝の軍勢にこれを阻止するよう懇願するが、月の使者の前になす術もなく、帝への手紙と不死の薬を残してかぐや姫は月へ帰ってしまう。残された帝は、不死の薬を返すべく多くの兵を引き連れてこの世で一番高い山で薬を焼き、それからこの山は富士の山と呼ばれるようになった。
昭和のギャグ要素溢れる演出
オペラを気軽に親しめる娯楽として楽しんでもらえるよう、演出や曲にもこだわりが。
昭和のギャグのようなクスッと笑える演出とコミカルな動きで個性あふれるキャラクターを表現します。繊細な心情を伝える様々な曲にも注目。口ずさみたくなる歌謡曲的なメロディや昔懐かしい唱歌のような合唱で、古き良き日本に心馳せるひとときをお届けします。
通常のオペラと違う、「和」を活かした舞台づくり!
舞台上には日本文学を基にした歌劇『竹取物語』ならではのこだわりがたくさん。通常のオペラでは観客から見えない位置にいるオーケストラですが、今回は能などの囃子方のように舞台上に配置。歌い手との掛け合いも見どころです。
さらに演技を行うスペースは能舞台を意識した狭い空間になっています。後半で登場する雄大な富士山との対比をお楽しみください。
九州トップクラスの音響のホールで、地域の特色を生かした公演
iichikoグランシアタは九州でもトップクラスの音響と設備を備えたホールです。ぜひこの環境で、ストレスのない観劇体験を。
また大分公演では、管弦楽に九州交響楽団。合唱は地元で活動する声楽家や大分県立芸術文化短期大学の学生による特別編成でお届けします。月の使者には県出身の声楽家・渡辺玲美、石上麻呂足の使者には「津久見樫の実少年少女合唱団」の鶴原寛人が出演します。
阪 哲朗指揮
Ban Tetsuro
びわ湖ホール芸術監督、山形交響楽団常任指揮者。京都市立芸術大学作曲専修で廣瀬量平氏らに師事。卒業後に渡欧。ウィーン国立音大指揮科でK.エステルライヒャー、湯浅勇治氏らに師事。在学中よりビール歌劇場専属指揮者を務める。これまでにブランデンブルク歌劇場第一指揮者、コーミッシェオーパー専属指揮者、アイゼナハ歌劇場並びにレーゲンスブルク歌劇場で音楽総監督を歴任。ベルリン・コーミッシェ・オーパーでは、約20演目170回余を指揮。とりわけ、『天国と地獄』『ファルスタッフ』『リゴレット』などが大きな話題を集めた。また、オーストリアのレッヒ音楽祭には毎年招かれている。
日本国内においても、多くのオーケストラやオペラ公演を指揮。山形交響楽団とは、2020年からベートーヴェン交響曲全曲演奏会、2023年から演奏会形式オペラシリーズをスタートさせ、インターネットでの配信も行い、新たなファンを獲得している。
1995年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。
現在、京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授。東京藝術大学や国立音楽大学より特別招聘教授に招かれている。山形大学でも公開講座を定期的に行うなど、後進の指導にも取り組んでいる。滋賀県在住。
中村敬一演出
Nakamura Keiich
武蔵野音楽大学・同大学院で声楽を専攻。卒業後、舞台監督集団「ザ・スタッフ」に所属しオペラスタッフとして活躍。以後、鈴木敬介、栗山昌良、三谷礼二、西澤敬一各氏のアシスタントとして演出の研鑚を積む。1989年より、文化庁派遣在外研修員としてウィーン国立歌劇場にてオペラ演出を研修。帰国後、二期会公演『三部作』、東京室内歌劇場公演『ヒロシマのオルフェ』、日生劇場公演『笠地蔵・北風と太陽』で演出力が絶賛され、1995年第23回ジロー・オペラ新人賞を受賞。2000年3月には新国立劇場デビューとなった『沈黙』が高く評価される。2001年ザ・カレッジ・オペラハウス公演『ヒロシマのオルフェ』では大阪舞台芸術奨励賞を受賞。
またオペラの台本も手掛け新倉健作曲『ポラーノの広場』『窓~ウィンドウズ』、松井和彦作曲『笠地蔵』『走れメロス』、前田佳世子作曲『どんぐりと山猫』などがある。びわ湖ホールでは、『森は生きている』『魔笛~まほうのふえ~』『天国と地獄』『ルサルカ』『連隊の娘』『ミカド』『こうもり』『竹取物語』『泣いた赤おに』など〈びわ湖ホール青少年オペラ劇場〉〈びわ湖ホールオペラへの招待〉シリーズ、また2024年3月プロデュースオペラ『ばらの騎士』など多くの演出を手掛け、音楽的な視点と豊かな感性による誰もが親しめる舞台づくりは高い評価を得ている。
国立音楽大学招聘教授、大阪音楽大学客員教授、洗足学園音楽大学客員教授、常葉大学短期大学部音楽科客員教授、大阪教育大学講師、沖縄県立芸術大学講師。
砂川涼子かぐや姫
Sunakawa Ryoko
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。ミラノで研鑽を積む。
第34回日伊声楽コンコルソ優勝。第69回日本音楽コンクール第1位。第12回 R.ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞受賞。第16回五島記念文化賞・オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団や新国立劇場等各地で『カルメン』『魔笛』『ホフマン物語』『ラ・ボエーム』『フィガロの結婚』『ファウスト』『夕鶴』等多数の作品に出演。
びわ湖ホールでは『椿姫』ヴィオレッタでデビューを飾り、『死の都』『オテロ』『ドン・パスクワーレ』『ラインの黄金』『トゥーランドット』『神々の黄昏』『竹取物語』等で主要な役を務め、可憐な舞台姿と聴くものの心を震わせる歌声で高い人気を得ている。藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学講師。
晴 雅彦大伴御行
Hare Masahiko
大阪音楽大学卒業。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡独し、ドイツ・ケムニッツ市立劇場、ザクセン州立劇場、ラインスベルク音楽祭、スウェーデン・ヴァドステーナ音楽祭、新国立劇場等に出演。チョン・ミョンフン、ペーター・シュナイダー、ダン・エッティンガー、ウルフ・シルマー等著名な指揮者と共演。
「プレミアム・シアター」「名曲リサイタル」「題名のない音楽会」等に出演。大阪府芸術劇場奨励新人、咲くやこの花賞、大阪文化祭賞奨励賞、兵庫県芸術奨励賞を受賞。大阪音楽大学教授。
びわ湖ホールでは『ジプシー男爵』『フィガロの結婚』『トゥーランドット』『ラ・ボエーム』『リゴレット』『死の都』『竹取物語』『こうもり』『ばらの騎士』等に出演している。
びわ湖ホール声楽アンサンブルキャスト・合唱
BIWAKO HALL Vocal Ensemble
監修:阪 哲朗(びわ湖ホール芸術監督)
名誉指揮者:田中信昭 桂冠指揮者:本山秀毅
指揮者:大川修司
全国から厳しいオーディションを経て選ばれた声楽家により構成される日本初の公共ホール専属オペラ歌手。「声楽アンサンブル」とは、ドイツ語圏の歌劇場においてオペラのソリストを担う劇場専属歌手を意味する。ソリストとしての高水準の実力だけでなく、アンサンブル、合唱の中核となり得る優れた声楽アンサンブルとしても多方面から注目を集めている。
びわ湖ホール独自の創造活動の核としてびわ湖ホール開館の年の1998年3月に設立。びわ湖ホール自主公演への出演を主な活動とし、オペラ公演や定期公演を行うほか、依頼を受けて全国各地でも多数の公演を行っている。また、滋賀県内の学校を対象とした公演を行うなど、音楽の普及活動にも積極的に取り組んでいる。現在までに在籍したメンバーは総勢70名にのぼり、専属活動期間を終了した後は「ソロ登録メンバー」として、びわ湖ホールの自主公演に出演するほか、国内外の数多くのコンサートやオペラに出演するなど幅広く活躍している。2013年第26回大津市文化賞、2017年第42回滋賀県文化賞受賞。
九州交響楽団管弦楽
The Kyushu Symphony Orchestra
1953年創立。1973年に改組、のち財団法人化を経て2013年から「公益財団法人九州交響楽団」となり、九州の常設オーケストラとしてアジアの交流拠点都市“福岡”に本拠地を置く。
初代常任指揮者・石丸寛(現・永久名誉音楽監督)。その後、森正、安永武一郎(現・永久名誉指揮者)、フォルカー・レニッケ、黒岩英臣、小泉和裕、山下一史、大山平一郎、秋山和慶が歴任し、2013年からは小泉和裕が音楽監督を務める。
2024年、小泉和裕が終身名誉音楽監督に就任、首席指揮者に太田弦、ミュージック・アドバイザーに篠崎史紀を迎える。また桂冠指揮者に秋山和慶、名誉客演指揮者に小林研一郎を擁する。
アクロス福岡での定期演奏会をはじめ、天神でクラシック、名曲・午後のオーケストラの自主公演の他、中学生の未来に贈るコンサート、青少年向けのコンサート、オペラやバレエ、合唱との共演、ポップス、映画音楽、ファミリーコンサートなど福岡県を中心に九州各地で年間約150回の演奏活動を行っている。
指揮 | 阪 哲朗(びわ湖ホール芸術監督) |
演出 | 中村敬一 |
原演出 | 栗山昌良 |
装置 | 増田寿子 |
照明 | 原中治美 |
衣裳 | 大塚 満 |
音響 | 小野隆浩(びわ湖ホール) |
舞台監督 | 菅原多敢弘 |
かぐや姫 | 砂川涼子** |
翁(おきな) | 迎 肇聡* |
媼(おうな) | 森 季子* |
帝(みかど) | 西田昂平 |
石作皇子(いしつくりのみこ) | 有本康人 |
庫持皇子(くらもちのみこ) | 大野光星 |
阿倍御主人(あべのみうし) | 市川敏雅* |
大伴御行(おおとものみゆき) | 晴 雅彦** |
石上麻呂足(いそのかみのまろたり) | 平 欣史 |
大将 | 有ヶ谷友輝 |
月よりの使者 | 渡辺玲美* |
石上麻呂足の使者 | 鶴原寛人 (津久見樫の実少年少女合唱団) |
職人 | 有ヶ谷友輝、奥本凱哉、古屋彰久*、五島真澄*、砂場拓也*、林 隆史* |
合唱 | びわ湖ホール声楽アンサンブル 竹取物語合唱団 |
管弦楽 | 九州交響楽団 |
本公演は、びわ湖ホール・iichiko総合文化センター・札幌コンサートホールKirata、やまぎん県民ホールの4館で制作、上演します。各地のプロのオーケストラ、市民参加による合唱団が出演し、特色のあるオペラ上演を行います。
【大津公演】2024年 11月23日(土・祝)・24日(日)
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
【大分公演】2024年12月 1日(日)
iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
【札幌公演】2024年12月 7日(土)
札幌コンサートホールKitara 大ホール
【山形公演】2024年12月 15日(日)
やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館) 大ホール
沼尻竜典作曲 歌劇『竹取物語』
レクチャーコンサート
2024年12月1日に上演する歌劇『竹取物語』のみどころや聴きどころをキャストによる演奏を交えて、演出家の中村敬一さんに解説いただきます。
親しみやすいメロディでつづられる名作をお楽しみに。